▼0033 Lewis Chessmen

LENS:NFD 50mm F3.5 MACRO  CAMERA:SONY α7Ⅱ

 愛用のマクロレンズ作品を紹介します。このレンズ、とても軽量でフットワークが軽いので気に入っています。接写するので、どのみちフォーカスは手動でじっくりと。すなわち、オートフォーカスはあまり必要ではないのです。切れ味も悪くなく、ボケもマイルドだし、もう十分なレベルです。動く昆虫などを撮影するには、コンティニュアスAFの方が有利でしょう。

 以下、被写体の説明をしておきます。興味のある方はどうぞ。

 Lewis Chessmen とは、1831年にスコットランド北西部に位置するルイス島の砂丘で、石の箱に入って発見された78個のチェス駒のことです。
 製作年代は12世紀と推定されており、殆どの駒はセイウチの牙から作られています。中世の組み合わは不明で、キングとクイーンだけでも8種類があり、各々大きさや容姿・表情が異なっています。
 発見された後、複数のコレクターを経由して、現在は大英博物館が67個、スコットランド国立博物館が11個を収蔵しています。
 そのうち、スコットランド国立博物館では6種、大英博物館では5種を、3Dスキャナーで模って商品化しています。キング、クイーン、ビショップ、ナイト、ルーク(バーサーカー、ワーダー)です。日本でも、大英博物館の巡廻展が行われた過去2回、海洋堂等が一部をフィギュア化していますが、実物大より小さく作られていました。
 両博物館のミュージアムショップでは、実際にゲームのできる駒セットも販売していますが、私はFull Scale(実物大)と説明のある単品を一通り通販で購入しました。
 スコットランド国立博物館の方は、光沢があって牙らしい質感を出しています。大英博物館の方は、つや消しでモールドが明瞭で質感が高いです。一番大きなキングの高さは、9.5~10cm程です。